湘南前乗りパラダイス 36回目サーフィン @鵠沼マック前

鵠沼 マック前
晴れ
ひざ
スプリング

先週の日曜日。
今日も早朝サーフです。 このところの疲れがたまっていたせいか、2時45分に目覚ましに起こされた時はおろか、車を出してしばらくするまで、「たりぃなぁ 今日はやめとこっかなぁ」と思っていました。 でもこうして生ぬるい湘南の水を手でかいていると、「ああ やっぱりきてよかったなぁ」と思います。 

水もなんだかきれいで、言い過ぎてしまえば沖縄♪ 
行ったことないけど・・・

先週と同じように銅像まん前の右となりのピークに入っています。 まだ5時前。 波はひざで、ラインナップは横一列です。

ほどなくしてレギュラーの波を迎えたときのことです。 よいせ、よいせとパドルして、テイクオフに成功すると、続いてぼくの右側のお兄ちゃんがテイクオフしたんです。

「おいおい前乗りだよ」

しかし、お兄ちゃんはまったく気づく気配を見せず、自分のライディングに集中しています。

「俺、そっちに行きたいんだよなぁ・・・」

と思いながら、彼の横をだまってついていきます。 なんだかずいぶん余裕があるのが不思議です。

そもそも今まで前のりをしてしまうことはあっても、されることはありませんでした。 ようやく前乗りされるぐらいのポジションで乗れるようになったのでしょうか? といってもひざ波ですが・・・

すっかり波打ち際まで並走して、彼がワイプアウト。 行き場を失いぼくもワイプアウト。 そこでようやく彼が前乗りしていたことに気づきました。

「すいませんでした!」

びっくりしたように目をまるくしながら、あやまってきます。

「ああ だいじょぶ だいじょぶ」
「いや ほんとすいませんでした!」

そんなにあやまらなくても^^;

彼は決して悪気があったり、わざとやったわけではないでしょう。 ですが今日は前乗りしたことに気づいているのに、そのまま乗り続けている人が目に付きます。 軽く無法地帯です。

オレンジ色の太陽がのぼってくるころには、波も少し大きくなり、人もだんだん増えてきて、波待ちに縦の幅も出てきました。 沖から、ロング・MIX・ショート といった感じです。 ぼくは、ロングショートが混在している中間層のMIXエリアで、ボードにつかまりゆらゆらしています。

最も岸よりには、「この夏、サーフィン始めました」感満載の人たちも多くいます。

セットの一つ目の波は、ロングボーダーが持っていきます。 これをかわして、次の波にチャレンジします。 ショートボーダー郡にたどりつくころにテイクオフ。 

「は~い 通りますよ~」

人が多くて特になにもできず、そのまままっすぐ岸へ。

でもこの状態でもバンバン横へ走るスキンヘッダー君は、ふらふらテイクオフしてくる初心者をねこそぎなぎ倒していきます。(本当は、「あぶないよ~」と、初めて立ちあがった赤ちゃんにやさしく手をそえるように、前乗ラーたちの突進をおさえていました)

一度(?)ぼくも彼に前乗りしてしまいました。 ショートボーダー郡を通り抜けたら、左から彼が走ってきていたのです。 気づいたぼくは人差し指と中指をシュッと立てながら、

「ごめんなさ~い」

と言って右にターンしてプルアウト(本人はしたつもり)

さらに人は増えて、岸のほうを振り返ると、なんのすきまも無い感じになってきました。 たぶんロングボーダーたちからは、人の壁ができているように見えるでしょう。 波に乗ったはいいけど、ぶつかりそうになって飛び降りてる人もいます。

テイクオフするロングボーダーのじゃまにならないように、波が割れる方向を見定めて動くのですが、レギュラーなのにグーフィー方向へ行く人がいます。 しかしよく見ると、どうやら波のリップへ一度行ってからターンし、波なりの方向へ向かっているようです。 なるほど~ でもこれじゃあどっちによければいいかわからない・・・

だもんで、前にいる人のかげに隠れちゃえば安心と、そそ~と移動してかさなったりするのですが、その人がおもむろに反転して波に乗ろうとしたりします。

「ええっ こっからいくんか? もうロンボがのりかかっとるでぇ?」(謎の関西弁)

案の定、沖からきたロングボーダーの進路をふさぐようにして激突。 いやあ、今のはレールが、がっつり当たりましたねぇ。 大丈夫かなぁ?

さらに人が増えてきて、後ろを振り返ると、ちょっとうんざりしてくるほどです。 若いお兄ちゃんが二人、ぼくの前を通り過ぎながら、

「これがうわさの湘南の激混みか・・・ 平日はこんなでもないんだろ?」

と話しています。 

トライする波を決めて助走を始めます。 ぷかぷかうかぶ人たちを、軽く蛇行してよけながら、いちばんましなすきまにノーズを向けます。

波はグーフィー。 ぼくの左にラウンドノーザー、そのさらに左にショートボーダーがパドルしています。 波がおいついてきたのでフルパドル。 助走も生かしてあっさり波をつかまえてスタンドアップにも成功です。

ゆっくり左に旋回を始めてびっくり。 すぐ横で、まだランドノーザーとショートボーダーがパドルしていたのです。 あぶねーってば・・・

海水浴規制が始まる前に退散です。 今日も、周りを見る力とボードを飛ばさないトレーニングを十分にできたことに満足しながら、前乗りパラダイスをあとにしたのでした。

※この記事は2013年8月にJUGEMブログで公開した記事です。

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