夕闇サーフィン 37回目のサーフィン @鵠沼 マック前

鵠沼 マック前
くもり時々雨 一時豪雨
ひざ~もも 
ラシュガード サーフパンツ

火曜日の早朝。 今日も小田原で仕事の前にちょっと寄り道して鵠沼で早朝サーフです。 波は小さいらしいので、今日もファンボードです。

真夏の熱気は日の出直前の今もまだ消えることなく漂い、ぼくはためらうことなくラシュガードとサーフパンツに着替えました。

サーフィンらしきことを始めて10ヶ月。 ついにウェットスーツを着ない日がやってきました。 

今日の波は、最近の小波より、ほんの少しサイズがあがってきているように感じますが、風でぽよついています。

海に入って1時間、特に猛烈にがんばったわけでもないのに、肩がまわらなくなってきました。 あと1時間、入っていられるというのに・・・ 仕事もあるので無理をせず、はじっこのインサイドで、テイクオフ練習でもしていよう。

ピークの集団の横で、なんとなく初心者っぽいひとたちに合流して波を待っていると、江ノ島の右の空が、とてつもない妖しさを帯びてきました。 

「絶対あそこ雨ふってるな・・・」

黒い雲はどんどんこちらにひろがってきて、ほどなく雨が降り出しました。 しかもものすごい強さです。 風でざわついて海面は、雨に叩かれて整えられています。

「こりゃすごいね^^;」

と両どなりのお兄ちゃんたちと話します。

と同時に波が大きくなってきました。 にわかに活気づく波乗り集団。

結局今朝は、海に入っただけって感じで鵠沼をあとにし、小田原へ向かいました。

そして仕事から解放された午後五時。 疲れきっているはずなのに、どこからか湧き上がってくるエネルギー^^ 西湘バイパスを下りた後の渋滞にへきえき。 太陽しずんじゃうよっ!

マックの横の駐車場に車を入れたのが6:10 7時ぐらいまではできるのかなぁ? いそいで濡れているラシュガードとサーフパンツに着替えます。

波の割れ具合と、人の混み具合を観察して、白フェンス左のピークに入ることにしました。 あれ?なんだか海が変な色です。 麦茶みたいな色をしています。 引地川上流で豪雨が降ったのかもしれません。

そんな麦茶な海に入り、沖を目指します。 なんだか気分がよくて、パドルも軽快です。 7人ぐらいのラインナップに到着する直前にセットがきました。 みんな波をとらえて、岸へ滑っていきます。 パドルで彼らとすれ違うと、さらに沖からいいサイズの波がきました。

「よしこれ乗っちゃお」

とそのままUターンしてテイクオフにチャレンジ。 しかしまったくこげません。 そりゃそうだ。 ゲットしてきてそのまま波をつかむほどパワーもないし、そもそも仕事終わりで元気もなかったぁぁ(@_@)

落ち着こう・・・

落ち着いたものの、この場所はメンツ的にも波的にも、あまりいい感じではなさそうです。 「もう暗くなるよ これで終わりだよ」と、海が言っているような気がしてきました。 左右を見渡すと、江ノ島よりの隣がいい感じに波が割れているようです。 体力を無駄に使わないように歩いて移動します。

移動してきた場所は、はたから見ていた以上にいい波でした。 左右にキレイに割れています。 暗くなってきたせいか、人もだんだんと少なくなってきました。

時々、雨粒が頬に当たります。 西の空はほんのりとオレンジ色に染められ、富士山の山頂の部分だけ雲がなくぽっかり浮かび上がっています。

30mほど離れたところにいる少年は、その富士山を背負い、少しあごをあげて沖から来るであろう波をみつめています。 生きるために波に乗る動物のようです。

ぼくの前を、ビキニの女の人がゆっくりとパドルしていきます。 時間も、ゆっくりと流れていきます。 来てよかった・・・ 早くここに移住しなければ。

7時を過ぎて、さらに暗さをましてきましたが、波はさらによい感じになってきました。 ひざ波ですが、セットは腰よりちょいあります。 左右に切れて人がいないなんて、こんなによい条件の湘南は経験したことがありません。 波を横に乗れそうな予感がします。 ていうか、これで横に乗れなかったら今までの10ヶ月はなんだったんでしょう?

ファーストターンを早く

このことだけに集中しました。 テイクオフ自体は非常に容易な波です。 乗ったらすぐターンです。

波がきました。 もう暗くて大きさがわかりづらいので、西の空のシルエットになる部分で大きさを判断します。 これはいける。

波にあわせてパドルします。 レギュラーです。 持ち上げられて3かきほどで滑り出しました。

手をついて上半身を起こします。 間髪いれずにお尻をもちあげ、反動で足を前に引き込みます。 引き込む時点で意識は右にターンを始めています。

斜めにすべり降りる。 視界の右すみには、まだくずれていない波が続いています。 

「やった!」

ファンボードでは、相当久しぶりに波を横に乗れました。 あいかわらず波のボトム付近で、バタバタもがいている感じで動いていますが、確かに横に乗れています。

波打ち際に、ボードをかかえて帰ろうとしている人が振り返ってぼくを見ています。 

「さようなら また今度!」

真っ暗でなんにも見えなくなるまで海に入っていました。 もう誰もいません。 海に入っているときは、ぼくの年齢は実年齢マイナス30ですね。

※この記事は2013年8月にJUGEMブログで公開した記事です。

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