ファンボードをリペイントした話の続きです。 始めから読みたい方は↓からどうぞ。
めちゃくちゃ安っぽいルックスに塗り終わったボードを見て、ため息をついていました。

「やっぱり赤にしておけばよかった・・・」
そう考えても後の祭り。 いまさらはがして塗りなおすのもばからしい・・・ なんとかこれに手を加えて、かっこよくできないか考えます。
「黒いラインにそって、英語のテキストがならんでたら、結構おしゃれなんじゃない?」
ネットで英語の詩を検索して、それをマジックで書いてみました。 さらに、ボードに腹ばいになったときのポジションの目印にもなる位置に、どかんと「Passacaglia」の文字です。

どうですか? 本人はかなり気に入っておりますが。

塗装は完成したのですが、このままだと、たぶんちょっとこすっただけで塗装がはがれてしまうと思われます。 そこで、塗膜の保護にウレタンスプレーを吹くことにしました。 スプレー缶ながら2液性で、乾燥すると強固な塗膜をつくるそうです。
しかし心配な点がひとつ。 ウレタン塗料が、ボードに塗ってある水性塗料を侵さないかということです。 ウレタンを吹いたとたんに、デロデロになってしまうのも十分に考えられます。
まあ、やってみましょう
塗る前に、ウレタン塗料をできるかぎり密着させるために、シンナーで脱脂することにしました。 ティッシュにアクリルシンナーをふくませてボードを拭きます。
「うわおっ」
塗装がやられて、黒が黄色ににじみました。 やばい・・・ これ以上やるのはやめて、ウレタン塗料をふくことにしました。
まずはレールをおそるおそる、しかも軽く吹きます。 大丈夫、塗膜に変化はありません。 数分乾燥させて、今度は厚く塗ります。 「スプレーは薄く何度も吹け」なんていう人もいますが、垂れる限界まで厚く塗ったほうがきれいに仕上がります。
ただこのスプレーは、吹き付けるおいしい部分の面積が非常に狭く、むらなくきれいに仕上げるのが難しいです。 もうその辺のクオリティーは、おいておくことにしました。 塗膜の保護がメインテーマです。
しっかり1缶吹ききって完成です。
リペイントの終わったボードを見て、ワックスで汚れてしまうのがどうしても嫌になり、クリアデッキを貼ることにしました。 使ったのは、フィッシュ用です。 なんでこれにしたかというと安かったからです。 本来の構成だと、シートの形が合わないのですが、ぼくのボードに合うようにトリッキーに入れ替えました。


透明度はこんな感じです。 字はしっかり読めます。

完成なったファンボードをもって、湘南鵠沼へ行ってきました。 この日は南風が強烈で、コンディションが悪いのは明白だったのですが、ずっと乗れていなかったファンボの乗り心地をどうしても味わいたく、行くことに決めました。
日の出の光を受けるボードを、江ノ島をバックに何枚か撮影して、銅像前から海に入ります。 軽く西に流されて、引地川河口で落ち着きます。 久しぶりのファンボは、思っていたより走らない。 こんなもんだっけ?
心配だったクリアデッキは、全く問題ありませんでした。 これならショートも、これでいいかも。 ただ、腹這いの状態での密着度があまいかな。 少々滑ります。
それにしても、すごい風です。 気づくとスケパー前に到達しそうです。 引地川の河口は、強い西への流れがあるので、一度沖に出て銅像前へ戻ることにしました。
しかし、まったく沖に出られません。 強いオンショアに逆らって延々30分ほどパドルしたのではないでしょうか。 無理です。 もう銅像側へ戻るのはあきらめました。 このままこちらで遊びましょう。
そう思って流れに身をまかせ落ち着いて考えると、河口の真横は岸に向かっての流れもあるのかなぁ? なんて気もします。 ちょっと離れたら、沖に出られました。
波は、まとまりがなく、沖は割れづらく、インサイドはダンパーと、ぼくのスキルでは、まっすぐしかいけません。 それでも、なにかを見出せないかと、ひたすらテイクオフだけを繰り返していきます。
気づくと松波地下道前まで流されていました。 今日はこれぐらいで帰ろう。 岸に上がって気づきました。 カメラがない・・・
ウエストポーチのチャックが全開になって、パカ~ンと口をあけています。 ショック・・・ 水に浮くカメラなので、あたりを探してみましたがみつかりません。 水の中で写真を撮れるようにと買ったカメラでしたが、3ヶ月の命でした。 なくなってしまったので、朝日の中で撮った写真を、お見せすることはできません。 お見せどころか自分も見れないのですが・・・
ブルーな気分で歩いて引地川の橋を渡っているときに、強風にあおられてノーズを地面に叩きつけられてしまいました。 削れた塗装・・・ これ以上はない濃いブルーなハート・・・
この傷以外は無傷でした。 水性ペンキ+ウレタンクリアー いいですよ♪
※この記事は2013年11月にJUGEMブログで公開した記事です。
※2024年7月追記 このファンボは今でも現役で活躍しておりますが、いまだに塗装は問題ありません。
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