魔法の時間 50回目のサーフィン @豊海

新しく購入したBill Johnsonsのボード 豊海

豊海
晴れ
もも~腰 セット腹
3ミリ ジャーフル

先週日曜日、久しぶりに九十九里は豊海に行ってまいりました。 風はありませんが、まとまりのない小さな波がいくつもよせています。

今日はNewボードです。 先週鵠沼からの帰りに、大庭のブックオフに寄って見つけた、Bill Johnsonsのショートボードです。 スペックは、6’5×19 3/4×2 15/16です。 このサイズにした理由は・・・
テイクオフを早くして、乗る回数を増やしたい余裕のあるサイズで、ライディングの基礎を固めたい来るべき冬の重装備に耐える浮力がほしい

新しく購入したBill Johnsonsのボード

以前、「自分でボードをつくる」と言いましたが、ファンボの修理をしただけで、正直挫折しました。 あれは、近所に誰も住んでいないっていうか、となりの家まで50mぐらい離れていないと作業できないんじゃないかと・・・ ちょっとサンディングをしただけでそう思いました。 いつか、田舎に引っ越すことがあったら、作ってみたいと思います。

自作を断念して、中古ボードさがしをしていました。 長さと厚みと幅ももそこそこあるものをさがしていて、ぴったりのものに出会えたのです。 フィンがクワッドというのが、求めていたベーシック路線から、少しはずれていますが、まあそこは目をつぶりました。 

フューチャーのクワッドフィン

フィンは、欲しかったフューチャーです。 ボトムは、シングル~ダブル~VEEに見えます。 テールはスワローの変形です。 

準備を終え、浜に行ってどこに入るか海を見渡します。 う~ん あんまりよくないねぇ 左を見る限り、まったくよさそうもないので、右へ向かって歩き出します。

300mほど歩くと、なんとなくよさげなところがあったので、ここに入水しました。

初めてのボードは、前後のバランスをとるポイントをつかむのに少々時間がかかります。 思ったより後ろだったり、前だったり・・・

まとまりなく、いくつも押し寄せる波から、いけそうなものを厳選してテイクオフ。 レギュラーで、しょっぱなからいい感じに乗れました。 これは今日は、きっと大きな進展があるよ^^

その後1時間半ほど、乗れてるような、そうでもないような時間が過ぎていきました。 ウェットの中に水を入れるのが嫌な季節になってきたので、一度おしっこ休憩です。

トイレから戻ってきて、コンクリートの段々にすわり、海を眺めます。 さっきから気になっていたのですが、アウトも乗れそうになっています。 まとまりのないインサイドよりよさそうです。 アウトに出てみましょう。

けっこう沖に見えたのですが、うまくカレントに乗ったのか、苦労することなくアウトで割れている手前まできました。 しかし、ここまできてみてわかったのですが、波は割れてもすぐにうねりに戻っていたのです。

「う~む 戻ろう」

アウトをあきらめて、北へのサイドカレントに流されながら、インサイドへ戻ります。

ミドルまで戻ったところで、「なぜここに集中する?」というぐらいサーファーが集中している場所のはじに到達しました。 ここは波がよいのでしょうか? 1本ショートライドします。

しかしここは人が多い割には、波が右から左から斜めに交差して、あまり居心地のいい場所とは思えません。 一度浜へ上がることにします。

浜に上がって海を見ると、左のほうがよさそうに見えるので、大集団の左側に入ることにしました。

ここはまとまりがないのは大差ないのですが、ぐしゃぐしゃしていません。 押し寄せる多くの波から、よりよいものを選択してトライします。 ですが超ショートライドです。 こんな波でも、横に走っている人は走っています。

そんな人たちを波の裏側から見送りながら、「今日はもう終わりにしよっかなぁ」という思いと、「この繰り返しの先に何かがある」という思いが交錯しています。

この海の状態に、あきらめたかのようにひきあげていく人が増えてきたのか、だんだん人が減ってきました。 「あきらめるのか? 俺はまだやるぞ」 逆にやる気が湧いてきたのと、さらに波をつかむタイミングがうまくなってきたのか、波に乗る頻度が多くなってきました。 よし、このままあと15分、11時までがんばるぞ~ 今日は用事があるので海を早退です。 

そんなことを思いながら波を追いかけていたとき、それは突然やってきました。 海面が急に滑らかになったのです。 面ツルです。 小さな波が幾重にも押し寄せていたのが、完全にきれいにまとまり、大きなひとつの波に変わったのです。

「なにが起きた?」

軽いおどろきの中、テイクオフ。 レギュラーの波なので右をにらみます。 波を斜めに降りていきます。 今日一番のロングライド!

沖へ戻りながらせまってくる波を乗り越えていくと、ザバザバザバザバときれいに割れてくるカールが近づいてきます。 この音、久しぶりに聞いたなぁ。

次はグーフィーです。 行くべき先である左の波をにらんでテイクオフ。 乗っているときに、自分がどんな状態になっているのか、正直いまいちわかっていないのですが、ショートボードによるグーフィーの波で、自分史上最長に乗れました。

半径50m以内に誰もいないおかげで、このすばらしい波を完全に独り占めです。

ワイプアウトすると、息も切れいてけっこうつらいのですが、こんないい波に乗れる機会はそうそうありません。 乗れるときに乗りまくるしかありません。

「むさぼれ~」

必死にパドルして沖に戻ります。 沖に到着したら、ボードにまたがって全力で体力回復につとめます。 腕をだらんとたらして、深い呼吸で波がぎりぎりにくるまで微動だにしません。 
もう動かないと間に合わない・・・

ノーズを岸に振ってボードに腹ばいになります。 テールが持ち上げられたら全力でパドル。

「あらよっ ヤッホー」

魔法の時間は10分間ほどだったでしょうか。 波はやがて大きく、そしてつながり始めました。

岸に上がり、大きく北へ流されていた分を歩いて戻ります。 またぐしゃぐしゃになってしまった海を見ながら、

「一日中あんないい波だったら、もう少し早くうまくなれるんだろうなぁ」

と思うのでした。

※この記事は2013年11月にJUGEMブログで公開した記事です。

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