千葉よ、しばしお別れじゃ 61回目のサーフィン@豊海

新しく購入したBill Johnsonsのボード 豊海

2014/2/23
豊海
腰~腹 セット胸
くもり
セミドライ、ブーツ、グローブ、キャップ

鵠沼に移住することに決めて、車を手放すことにしました。 サーフィンに使わなくなる。 タイヤがやばい。 夏に車検等々、決断はそれほど難しいものではありませんでした。

しばらく行けないだろうから千葉にいこう。 そう考えて千葉へいくことにしました。 しばらく行けないどころか、千葉にはしばらく来ていませんでした。 というより、そもそもサーフィンが久しぶりです。

年度末の多忙に引越し準備、湘南の小波に千葉のジャンクを言い訳に、気がつけば1か月も海に来ていませんでした。 サーファー失格です。

日がのぼったばかり真冬の豊海には、ひとっこ一人いません。 貸しきりです。 波は腰腹ですが、ショルダーが続かない感じなので、横に走るのは難しそうです。 よさげなところを見きわめて海に入ります。

去年の暮れからの肩の痛みは、ようやくおさまってきたようです。 パドルも快調と言いたいところですが、すっかりなまってしまって、休み休み沖に向かいます。

それにしても水が冷たい。 今日はこの冬初めての、キャップまでかぶったフル装備。 もじもじくん状態です。

今日もBill Johnsonですが、ドルフィンを今までより気合いを入れたので、なんとか体も沈められている気がします。 それほど苦労することなく、アウトに出ることができました。

さあ久しぶりのサーフィンだ。 にこにこしながら波を待つのですが、まったく波をつかまえることができません。 なんでだろう? 波に押される感覚がまったくないまま、波はぼくの体の下を通りすぎていきます。

厚くてトロくてつかまえづらいのは確かなのですが、これは絶対いけるだろうっていうのも、すーっと抜けていくようです。

「完全に初心者?」

1か月という時間は、 それまでの1年と4か月を消し去ってしまったかのようです。 

「まじか?(^_^;)」

1時間が過ぎ、ほんのすこしだけボードが押される感覚を得て、無理矢理たってみるのですが、波においていかれます。 南へ南へと流されるので、パドルして巻き貝前をキープしてきたのですが、この体力がもったいないので、流されるままにすることにしました。

1時間半が過ぎ、波をつかまえられるようになってきました。 

「あと もうちょいあと  もうちょい」

自らを鼓舞しながらパドルをします。 波が厚くて速いので、つかまえたらすぐに立つか、思いっきりななめにテイクオフしなければダメな気がします。

そんな気持ちでレギュラー方向に波をつかまえました。 しかし、バランスが悪く立てません、半だちです。 波はもう崩れそうです。 仕方ないのでそのまま、ぐいっとボードを右に傾けて滑り降りていきます。 波が崩れてきて、わしゃわしゃ体にかかります。 ボディーボードみたい。

2時間を迎えようとして、ようやくわかりました。 パドルがあまかった・・・ 波のサイズがそこそこあるので、ひょひょいとかいていたのですが、まったくボードにスピードを与えられていなかったようです。 もっとスピードを!

そう気づいた時に、その瞬間がやってきました。 

波が到達する前から加速。 

「ななめにななめに!」

思いっきり左へボードを向けます。 ボードが波に押されていきます。

「とりゃ!」

飛び乗るようにボードの上に立ち上がると、両足の下には波の上を滑るボードのなつかしい感触が。

「ええっと  これからどうするんだっけ?」

あまりに久しぶりなんで忘れてしまいました。 ショルダーは張らない感じなので、とりあえずパンピング。 そのあと波にボードをぶつけて沈没。

「ヤッター!」

なんだか初めて立ったぐらいのよろこびです。 潮に流されていたのに重ねて、今のグーフィーのライディングで一気に(そんなに進んだ?w)サンライズの目の前まできてしまいました。

このあたりは、波がまったくと言っていいほど割れないのに、うねうねぐしゃぐしゃしています。 しかもずいぶん浜が遠い・・・

野生の勘が、「やばい」と告げています。 浜に上がりましょう。

利用できない波をののしりながら浜へパドルします。 インサイドまできてようやくブレイクした波にテイクオフ。 

浜に上がり、延々巻き貝めざして歩いていきます。 歩いてみて気がついたのですが、すっかり両足がかじかんでしまっています。 右に見える海は、いつのまにかぐしゃぐしゃになっていました。 サイドオンショアが強くなってきたようです。 今日はもう帰りましょう。

海から離れ際におっさんは海に向かって言いました。

「ちばらくお別れね!」

※この記事は2014年2月にJUGEMブログで公開した記事です。

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