2014/2/23
豊海
腰~腹 セット胸
くもり
セミドライ、ブーツ、グローブ、キャップ
鵠沼に移住することに決めて、車を手放すことにしました。 サーフィンに使わなくなる。 タイヤがやばい。 夏に車検等々、決断はそれほど難しいものではありませんでした。
しばらく行けないだろうから千葉にいこう。 そう考えて千葉へいくことにしました。 しばらく行けないどころか、千葉にはしばらく来ていませんでした。 というより、そもそもサーフィンが久しぶりです。
年度末の多忙に引越し準備、湘南の小波に千葉のジャンクを言い訳に、気がつけば1か月も海に来ていませんでした。 サーファー失格です。
日がのぼったばかり真冬の豊海には、ひとっこ一人いません。 貸しきりです。 波は腰腹ですが、ショルダーが続かない感じなので、横に走るのは難しそうです。 よさげなところを見きわめて海に入ります。
去年の暮れからの肩の痛みは、ようやくおさまってきたようです。 パドルも快調と言いたいところですが、すっかりなまってしまって、休み休み沖に向かいます。
それにしても水が冷たい。 今日はこの冬初めての、キャップまでかぶったフル装備。 もじもじくん状態です。
今日もBill Johnsonですが、ドルフィンを今までより気合いを入れたので、なんとか体も沈められている気がします。 それほど苦労することなく、アウトに出ることができました。
さあ久しぶりのサーフィンだ。 にこにこしながら波を待つのですが、まったく波をつかまえることができません。 なんでだろう? 波に押される感覚がまったくないまま、波はぼくの体の下を通りすぎていきます。
厚くてトロくてつかまえづらいのは確かなのですが、これは絶対いけるだろうっていうのも、すーっと抜けていくようです。
「完全に初心者?」
1か月という時間は、 それまでの1年と4か月を消し去ってしまったかのようです。
「まじか?(^_^;)」
1時間が過ぎ、ほんのすこしだけボードが押される感覚を得て、無理矢理たってみるのですが、波においていかれます。 南へ南へと流されるので、パドルして巻き貝前をキープしてきたのですが、この体力がもったいないので、流されるままにすることにしました。
1時間半が過ぎ、波をつかまえられるようになってきました。
「あと もうちょいあと もうちょい」
自らを鼓舞しながらパドルをします。 波が厚くて速いので、つかまえたらすぐに立つか、思いっきりななめにテイクオフしなければダメな気がします。
そんな気持ちでレギュラー方向に波をつかまえました。 しかし、バランスが悪く立てません、半だちです。 波はもう崩れそうです。 仕方ないのでそのまま、ぐいっとボードを右に傾けて滑り降りていきます。 波が崩れてきて、わしゃわしゃ体にかかります。 ボディーボードみたい。
2時間を迎えようとして、ようやくわかりました。 パドルがあまかった・・・ 波のサイズがそこそこあるので、ひょひょいとかいていたのですが、まったくボードにスピードを与えられていなかったようです。 もっとスピードを!
そう気づいた時に、その瞬間がやってきました。
波が到達する前から加速。
「ななめにななめに!」
思いっきり左へボードを向けます。 ボードが波に押されていきます。
「とりゃ!」
飛び乗るようにボードの上に立ち上がると、両足の下には波の上を滑るボードのなつかしい感触が。
「ええっと これからどうするんだっけ?」
あまりに久しぶりなんで忘れてしまいました。 ショルダーは張らない感じなので、とりあえずパンピング。 そのあと波にボードをぶつけて沈没。
「ヤッター!」
なんだか初めて立ったぐらいのよろこびです。 潮に流されていたのに重ねて、今のグーフィーのライディングで一気に(そんなに進んだ?w)サンライズの目の前まできてしまいました。
このあたりは、波がまったくと言っていいほど割れないのに、うねうねぐしゃぐしゃしています。 しかもずいぶん浜が遠い・・・
野生の勘が、「やばい」と告げています。 浜に上がりましょう。
利用できない波をののしりながら浜へパドルします。 インサイドまできてようやくブレイクした波にテイクオフ。
浜に上がり、延々巻き貝めざして歩いていきます。 歩いてみて気がついたのですが、すっかり両足がかじかんでしまっています。 右に見える海は、いつのまにかぐしゃぐしゃになっていました。 サイドオンショアが強くなってきたようです。 今日はもう帰りましょう。
海から離れ際におっさんは海に向かって言いました。
「ちばらくお別れね!」
※この記事は2014年2月にJUGEMブログで公開した記事です。
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