辻堂
晴れ
腰~腹 セット胸
セミドライ
急遽平日に休みが取れて、台風18号以来の辻堂にきました。 雲が多いですが、晴れになる予感をさせる空が広がっています。
波は?
駐車場から海へ続く道、134号線の下からのぞく海は、きれいで大きなうねりが押し寄せています。
うわぉ
ボードをかかえて小走りで海に向かいます。
う~む いい波きてるけど、割れにくそうだぞぉ
左右を見渡し、どこに入るか考えます。 右は人が少ないけど、割れづらい。 逆に左は割れているけど人が多い。 どっちがいいのか・・・?
人が少ない右側に入ってみましょう。 今日のボードはBill Johnsonです。 あいかわらずの辻堂の波打ち際に辟易しながら、タイミングを見計らって海に入ります。 すぐにボードに腹ばいになって、パドリング。 でっかい波が来る前に、早いところ波打ち際を離れないと危険です。
一回10秒休憩しただけで、ラインナップまでこぎつけました。 そこへいきなり胸ぐらいの波がやってきました。 しかも今いる場所は、かなりいいポジション。
「ええい いってみよう」
すぐに岸に向きなおってパドリングを開始します。 せまりくる波。 まわりでこの波にエントリーしている人はいません。 ぐぅっと持ち上げられて、すぐに波をつかまえました。
少し斜め左(ほとんどまっすぐ前)に向けて滑り降りていきます。 びゅびゅっ! びゅびゅっ! と、ボードが海面の小さな乱れに当たって音がしています。 速い。 今まで経験した中で、いちばん速いスピードで滑っています。
「やば 曲がらなきゃ」
左後方を振り返るように上体をひねります。 しかしボードはまっすぐ前へ。
バシャ~ン
あっさりワイプアウト。 もったいな~い。 もったいないもったいない もったいな~い(T_T) まったくレールをいれられませんでした。 これじゃいかん。
そう嘆きながらも、朝一発目のトライでこの大きさの波をとらえて、安定してテイクオフできたのがうれしくて、顔はゆるんでいます。
ラインナップに戻ってきました。 左右とも10mほど離れたところにサーファーがいます。 ちょうどいい人口密度です。
「姿勢を低く 姿勢を低く! ひざを曲げて ひざを曲げて!」
鈴木奈々かっ!?
自分に突っ込みを入れながら波を待ちます。 次の波は、乗れそうだったのに、びびってパドルをゆるめてしまいました。 えっ? びびった自分におどろきます。普段はこんなことないのに・・・
「びびるなぼけ」 自分をののしってトライした次の波は、ひざを曲げてボードを押さえ込んだ感触はありましたが、左にむいたころにすでにスープになっていて、押し返されるように岸へ向かってまっすぐ流されていきました。
うまくいかないな・・・
波は腰~腹ですが、そのほとんどが波打ち際までブレイクしません。 アウトで割れるのはセットだけです。 のんびりセットを待つしかありません。
西を見ると富士山が少しだけ姿を見せ、東は江ノ島に朝日が降り注いでいます。
茅ヶ崎方面にはサーファーは見えません。 江ノ島方面には、多くのサーファーが帯となって連なっています。 みんな仕事に行かないの?
テイクオフはできるものの、大きな波をまっすぐ滑り降りることしかできません。 経験不足が露呈しています。
一般社会に気がかりなことがあったので、1時間を過ぎたところで一度休憩します。 スマホをチェック。 うんうん問題なかった。 安心しながらワックスを塗りなおして、再度海へ向かいます。
1本目は割れにくいところにはいったので、消化不良気味でした。 ここは気合を入れて、人があつまっているところへ向かいます。
このあたりは、ロンボがじゃっかんいて、その下にショートが2mおきにラインナップしています。 狭いと言えば狭いですが、たての広がりがないので、安心して波に乗れそうです。
場所がいいので、乗りやすい波が何度もやってきます。 しかもそれを取れるんです。 胸以上の波は、「乗れそうで乗れずに、結局一日に2回しかテイクオフできなかった」なんてことがよくあるのですが、今日はパンパンッと乗れます。 あんまり乗れるんで、ちょいと控えます。
とはいえ、乗れるだけでなにもできません。 完全に初心者状態です。 今思えば、降りることに意識がいっぱいだった気がします。 降りないようにコントロールして、曲がればよかった・・・
それかたぶんうまい人だったら、ぎゅいんとボトムターンして波に戻るんでしょうね。 今日のスピードだとまったくターンできません。 フロントサイドだったら、もう少しましなターンができる気がするのですが、今日は一度もありません。 すべてグーフィーです。
ただし、テイクオフは速いです。 パドル筋が発達したおかげか? 長くてぶあついBill Johnsonの浮力が大きいからなのか? 今までは、波の取り合いではほとんど取れることがなかったのですが今日は取れます。
グーフィーの波です。 近くのサーファーもパドルを開始します。 負けずにごりごりこいで一番でテイクオフ!
「前を失礼しますよ~」
と思いながら、まだパドルしている人たちの前をシュワ~と滑り降りていきます。
波の底付近を滑っているときに後ろから
「※×△□~!」
なにかが聞こえてきました。 後ろを振り返ったところでバランスをくずしてワイプアウト。 ぼくより奥からテイクオフしてきた人がいたのです。 やばい~
浮かび上がって岸のほうを見ていると、ぼくが前のりしてしまった人も浮かび上がってきました。 「ごめんなさい」って感じで手を上げます。 相手も表情を和らげて手をあげて返してくれました。
そんなこんなで、滑り降りることしかできない時間をすごしているうちに、波がどんどん割れなくなってきました。 セットすら通り過ぎて波打ち際まで行ってしまいます。
「帰ろ~かなぁ それとも移動しようかなぁ」
沖からくる割れないうねりをうらめしそうに見つめながら考えます。 ここでこうしていてもどうにもならないので、とりあえず一回あがることにしました。
ハムとおにぎりを食べながらNSAのサイトで波チェックです。 銅像前ならなんとかなると思ったのですが、あちらもやはり割れにくいようです。 駐車料金をさらに払って移動するのもばからしそうです。 どうしたものか・・・?
平日なので会社の携帯をチェックすると不在着信が2件。 上半身裸で、かけてきた相手に電話をします。 まさかぼくがこんなかっこうしているとも知らないで(笑) ふふふ バカンスっす。
考えた結果、移動せずにファンボで入ることにしました。 ショートをかたづけてファンボの用意をし、海に戻ります。
あがっていた30分間で、波はさらに割れづらく、人はさらに減っていました。 4人ぐらいしかいません。 ありゃありゃ
入ってみるもまったく乗れる気配がないので、歩いてスケパー方面へ行ってみることにしました。
小粒砂利が痛い辻堂を離れたあたりで、ようやくサーファーが10人ぐらいいたのですが、インサイドのつながったブレイクに奮闘しています。
さらにすすみ、ようやく松波地下道前までやってきました。 スケパー前もしっかり見えますが、サーファーはほとんどいません。 状況はどこも同じようです。 というよりも、ここまできて気づいたのですが、オンショアビンビンです。
このあたりに入っている人を真似して、インサイドでがんばってみます。 大きい波は掘れたワイドなので敬遠して、小さめを狙います。 一回だけレギュラーをちょこっと乗れただけ。 あとは、テイクオフした途端に海面に叩きつけられます。 痛い・・・ 帰ろう・・・
辻堂へ
とぼとぼ歩く
冬の午後
※この記事は2013年12月にJUGEMブログで公開した記事です。
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