波がないから

国民宿舎サンライズ九十九里 豊海

豊海

くもり
ラシュガード、サーパン(震えた)

月曜日に休みをとって千葉にゴルフにいくことになりました。 どうせ千葉に行くなら、前の日から先に行ってサーフィン? 湘南のあまりの波のなさも手伝って、そんな計画を思いつきました。

「俺、先に行ってサーフィンするから、夜に宿に合流して宴会しない?」

会社のゴルフ部のKんぞうに言うと、ほいほいのってきました。 

「じゃあ ついでにサーフィンもやっちゃう?」

と訊くと。

「夏だからいいよ」

とのこと。 その言葉を受けてサーフィン部のM本ちゃんをなかば強制的に参加させて、千葉遠征が決定したのでした。

夏の終わりの8月31日。 二十数年前に一度だけサーフィンをやったことがあるKんぞうと、サーフィン部ながら最後に海に入ったのは1年前というM本ちゃんが相手なので、場所はすいている豊海をチョイス。 ちなみに夜お世話になるのは、首を右にひねれば見える特徴的な弧を描いた建物の、サンライズ九十九里です。

寒々しい豊海

朝8時少し前に豊海に到着。 波チェックのために巻き貝の展望台のわきを抜けてびっくり。 ほとんどのサーファーがフルスーツを着ているではありませんか。 KんぞうもM本ちゃんもサーパンにTシャツしかありません。 しかも空はどんより、波は肩ぐらいが沖で割れて、インサイドはダンパーです。 素人目には軽く荒れた海に写っているかもしれません。

「やばい やめようって言い出さないかな?(^_^;)」

仮入部のKんぞうは、軽くひいていますが、ぼくはなにごともなかったように「まあ やってみようよ」と言いながら車に戻りました。

駐車場に入れて各自準備。 ぼくは念のためスプリングとタッパーを持ってきてはいましたが、ここはみんなにつきあってサーパンにラシュガードでいきます。 記念撮影をしたあとに海へ向かいます。

「つめてぇ つめてぇよぉ」

Kんぞうが波打ち際に寄せる波に、すねまで足をつけたところで悲鳴をあげています。 うん 確かに冷たい。

「だいじょぶ だいじょぶ 慣れれば冷たくないよ」

そう言いながら、足元から徐々に攻め上がってくる寒さを振り払うように、ボードに腹這いになりパドルを始めました。 パドルしてればすぐに温まります。 とりあえず1回沖にいって、みんなに軽く乗るところを見せておかなくちゃ。 そんなことを考えながら、沖を目指しました。

ところがどっこい川の流れのようなサイドカレントと2枚かさなってくるダンパー波に、簡単には沖に出られません。 あっという間に100mほど流されて、いったん仕切り直しで浜にあがります。

あがってみるとかなり体が冷えているのがわかりました。 しかもなんだか心臓がドキドキしています(呑んでませんよ)。 これはやばい? 少し休んでからトライだな・・・

入ったところに戻ってみると、二人ともちょうどあがっていました。

「すごい流れだねぇ」

「M本ちゃんは海水浴エリアに入って、レスキューに怒られたって(笑)」

「かわいいお姉さんに叱られたかったら、行ってみてください(笑)」

「これは軽い気持ちじゃ沖に出られないよ」

「もっと向こうから入ろう」

3人で片貝方向へ移動します。

カレントっぽいところを発見してそこからエントリー。 同じ場所から入っても、3人はバラバラに流されていきます。 ぼくは3発ほどドルフィンしてなんとなくファーストブレイクポイントをクリア。 自分を観察すると、ゆるやかに沖に流されているのでパドルを中止。 様子がわかるまで、あまり沖に行くのはやめておきましょう。

その位置からテイクオフを狙うも、ショルダーのある波がほとんどありません。 カメラを取り出してうねり具合をビデオ撮影。 

気づくと海水浴エリアに大分近づいています。 そしてそこだけ波が切れているではありませんか。

「おっしゃ!」

がすがすこいでテイクオフ。 左に滑り降りながらターンしてそこで終わり。 海水浴エリアに入りそうなので、ここで浜に戻ります。

もう一度、大きく片貝方向まで戻ってエントリーです。 右に流されながらブレイクするポイントに近づいていきドルフィン。 うほっ フィンが海底をかすめました。 ここ浅っ!

立ち上がると腰ぐらいしかありません。 そしてなんだかピークとピークの狭間です。 こりゃあチャンスと歩いて沖へ向かいます。 

波が来たので飛び越えて

前が開けたので猛パドルを20かき

あ~ら あっさりゲット完了(ミドルだけど)

ここで乗れそうな波を待つのですが、この海域は、大陸のような茶色い泡が漂っています。 よさそうな場所に移動するのには、この「うんこ大陸」を横断しなければなりません。

「ああ 跳ねないで・・・」

大陸を横断するときの上体のそらしはプロなみです。

サイドカレントはインサイドのように強くないので、体を動かす機会が減り、さらに体が冷えてきました。 漏れ出る尿でヤケドしそうです。 8月だというのに・・・

海水浴エリアに到達したので、ボディボード状態で浜に戻ります。
 

M本ちゃんの荷物がおいてある場所に戻ってきました。 体がかなり冷えています。 太陽は雲のかすかにうすくなった部分でその存在を誇示しているだけで、体を温めてくれる力はまったくありません。 おそらく気温は25度ないはずです。 足がわなわな震えだしました。 kんぞうもあがってきました。

「さっ 寒くない?」

「まあ寒いけど・・・ そんなに震えるほどじゃないよ」

ぼくよりあきらかに厚い脂肪のウェットスーツを着ているkんぞうは、まったく平気そうです。

「サーフィンはね こんなにつらくないよ! 本来は! ごめん ちょっと上に着るわ」

そう言ってぼくはタッパーを取りに車に戻りました。 真冬だってこんなに震えたことはありません。

その後、ミドルまで出て(今日はいちばんアウトまで出る元気はなかった)流されて、海水浴エリアまできて浜に戻るというサイクルをひたすら繰り返すだけでした。 せっかく波のある千葉まできたけれど、正直まったく価値がなかったみたいです。 湘南に波がくるのはいつになるのでしょうか? 9月28日にはサーフィン検定があるというのに、最後の追い込みがまったくできません。 

このままじゃ受からないなぁ

最後にインサイドで写真撮影用ライド

写真撮影用ライド

ちょっと残念だった海をあとに。 今宵の宿はすぐそばの国民宿舎サンライズ九十九里です。 国民宿舎ってなんなの? って思っていましたが、普通のホテルです。 いや、上等なホテルです。

国民宿舎サンライズ九十九里

まあ、なんてったって景色がいい! 全室オーシャンビューだし、裏も平野が広がって気持ちがいい! しかも安い!

テニスコートを発見したので、テニスをやってみました。 いやあ、サーフィンよりしんどい。 1時間の長かったこと。 そして翌日は一の宮カントリー倶楽部で、歩きで1ラウンド、カートに乗って1ラウンドの2ラウンド、計36ホールをプレイしてきました。

こうして、去り行く夏を惜しむような、始まる秋をいつくしむような、2日間の「スポーツ王は俺だ合宿」を楽しんだのでした。

※この記事は2014年9月にJUGEMブログで公開した記事です。

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