なんちゃってじゃないアップスンダウンス

月曜を休んだので、週のスタートとなった火曜日のことです。 百合ヶ丘での仕事が3時過ぎには終わってしまいました。 しかもその日は直帰が許されていたのです。 家までの時間を検索すると、なんと4時半すぎには帰れそう。 これは海に出勤しなければです。

波情報では腰腹セット胸でインサイドよりのダンパーとあります。 少しでもよさそうな引地川東に入ることにしました。 海についてみると、

「ちっちゃ」

もう波はもも腰しかありません。 主要なピークだけが割れる感じで、日暮れのまったり感が漂うなか、逆に人口密度は少し高めです。 これは川の向こうがいいのかぁと思い、首を右に向けるも、あちらもそこそこいらっしゃる様子。 時間もないし、ここに入ることにしました。

銅像前と西部P前の間からエントリーします。 上から見ていたときに気づいていましたが、銅像前はずいぶんうまそうな若人たちがたくさんいるようです。 今も、ぼくの目の前を、銅像前から乗ってきた人が、小波ながら延々左へと抜けていきます。 さらに次の波にも、若い子がテイクオフして迫ってきます。 

「そんなところに入ったって、絶対波とれない!」

逃げるように西部P前に向かいます。 こちらは一転、ロングとファンボが主流でショートは2~3枚。 5mおきに10名ほどラインアップしています。

ここでチャレンジするも、まったく波から抜けることができません。 立ち上がれたころには、ブレイクしている部分が数m先にあり追い付くことができません。 

それでもとにかくテイクオフして、ボードに慣れようとしていると、ボードを沈めてその反発力を利用する感覚がわかってきました。 ああ、こういうことねって感じです。

それにしてもまったく横に乗ることができません。 小波キングなボードなのに・・・ どうしたらいいんだろうか?

パドル開始を早めて、テイクオフの際のボードのスピードを高めておく?

以前小波の時に見たうまい人みたいに、波の下のほうでテイクオフしてアップスンでぐいぐい加速していくとか?

いろいろ考えます。 波をつかまえたー と思っても、立ち上がるまでに波は崩れていってしまいます。 そこでこう考えました。

「気合いで立ち上がる」

もさもさやってるから間に合わないのです。 波をとらえたら上半身を起こしお尻を跳ね上げ、ガバッと立ち上がるのです。 なんなら足を引き込む勢いで、ボードを押すぐらいにです。 そんなの作用反作用の法則から無意味な気もしますが、ポイントは気合いなので無視することにしましょう。

気合いで立ち上がるようにしたら、崩れる前にテイクオフできました。 左斜め下にボードを落としていきます。 ボトムでしゃがんで、伸び上がりながらフェイスへ。 もう一度ボトムへ降りてしゃがんで、伸び上がりながらフェイスへ。 

おお ボードを沈めた反発力を使えてるじゃん!

6時。 日が伸びたとはいえ、もうそろそろ波も見えなくなってきました。 そろそろ帰らなくちゃ。 そう考えてはみるものの、締めの一本がなかなか決められません。

6時15分も過ぎると、乗れそうな波は暗い壁として識別するしかありません。 暗い壁はあまりきません。 

「もう帰らせてぇ」

沖にお願いします。 小さな暗い壁が近づいてきます。 これは! と思い身構えますが、届いてみると大したことのないものばかりです。 なかなか乗れる波はきません。
 
いくつもの小さな暗い壁が通りすぎていったあとに、ようやく大きめの暗い壁がやって来ました。 小さいものの倍はあります。

「あれに乗って帰る!」

暗いので、ブレイクする場所を見誤り勝ちです。 大きさから察するともう少しだけ沖だろうか? 5mほど沖に移動して、波にあわせてパドルを開始。 追いついてきた波は、左側の遠くから、バサバサ崩れ始めました。

崩れる波に呑み込まれる直前にテイクオフ。 右斜め下にグライド。 ボトムでひざを沈めて、ジャンプするようにボードをフェイスにぶつける。 その反動でボトムへ。 

ダバッ ダバッ

ダバッ ダバッ

真っ暗な海を、ボードが跳ねる音を残し、上下のジャンプを繰り返していきます。 やがて、波の盛り上がりがゆるやかなところまで到達しました。

「ここでカットバックだ!」

そう思ってボードを左に向けたのですが、それはレールが入らず、ただ無理矢理回しただけのものです。 波においつかれ、ズブズブと沈んでいきました。

「やった!」

フィニッシュは置いておいても、アップスンダウンスは本物だったと思います。 ニコニコです。

「さあ帰ろう♪」

気分をよくして浜にあがりながら思いました。 横に走ったあとに、カットバックを目指すのは止めようと。 まずは、ボトムターンからプルアウト、もしくはトップターンだと。 それができずにカットバックは無いだろ。

目標がしっかり決まって、冷たい砂浜も足どりが軽くなるのでした。

※この記事は2015年3月にJUGEMブログで公開した記事です。

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