初めての茨城 41回目のサーフィン @波崎

波崎海岸 近くを抜けていくウィンドサーフィン 波崎

波崎
晴れ
ひざ~もも セット腰
スプリング

お盆のしめを初茨城で行おうと、銚子に向かっています。 下道で実に150キロ。 途中コンビニに3回もよりました。 銚子に近づくにつれて現れる風力発電の巨大な風車群に、なんだか胸騒ぎのような違和感を覚えるのは、ぼくだけでしょうか? あんなでかいものが、いくつもならんで動いているのは正直不気味です。 

利根川を越えて茨城県にエントリーです。 ここから北へ上がっていく海岸線に、いくつものポイントがあるらしいので、すいているポイントに入る予定です。

はじめについたのは波崎海水浴場でした。 メジャーなポイントです。 ただし今日の波情報だと、すね~ひざ。 有料駐車場なのもあわせて、とりあえずスルーします。

少し走ると、車を停められる場所を発見したので、ここで波チェックをすることにしましょう。 砂の丘を越えると、目の前に大きく鹿島灘が広がっていました。 右に見える波崎海水浴場のあたりは、多くのサーファーが見えます。 

茨城の波崎海岸です

「こんなにもいるんだ・・・」

茨城はすいていると思っていたので、じゃっかんがっかり感が漂います。 ただ、目の前はほとんどいません。 そのかわり、波は今ひとつにみえます。

左は、はるか遠くまで無人に見えます。 途中、シークレットないいポイントもあるのかもしれませんが、あえてさがしにいかなくても良い気がします。 ここに入水しましょう!

準備をして丘を超え、浜に降り立つと無数のこぶし大の貝殻がころがっていました。 さすが茨城、スケールが違うぜ。 

波崎海水浴場から続くサーファーの群れが、すこしづつ少なくなって消える、最後の点がここです。 波はひざ セットももぐらいです。 水が冷たくて、スプリングで正解です。

それにしてもなんという透明度でしょう。 見えすぎて怖いぐらいです。 

潮はかなりひいていて、軽いショアブレイク。 一抹の不安がよぎります。 この不安は的中し、海に入って1時間たちますが、いまだボードの上に立つことができません。 前回の中里の乗れない朝から、都合2時間なにもできていないことになります。

「タブレット全然だめじゃん!」(いやタブレットのせいじゃない・・・)

みんなもだめだよね? という気持ちで20mぐらいの間隔でぽつぽついる、まわりのサーファーを観察してみると、苦労はしていますが5回に1回ぐらいは乗っています。

なんだかサーフィンが嫌いになってきました。 おまけに乗り損ねたときに波に押されたボードが右ひざを折る方向に直撃。 激痛にしばらく動けなくなりました。 帰りたくすらなってきました。

「とりあえずファンボに乗り換えよう」

そう思うのですが、奥行きのある浜を横断し、砂丘を越えて車に戻ることが、妙におっくうで実行にうつせません。

神栖の何本も並んだ風車が近くなってきました。 だいぶ北に流されたようです。 しばらくすると、となりに若いカップルが入ってきました。 男性が波のタイミングにあわせてボードを押し、女の子はよろよろとした感じで立ち上がっています。 

やばい・・・ むしろあの子より乗れてない(汗) 情けなくなってきました。 

さらに北へ流されていったことも手伝って、浅瀬を歩いて元の位置へ戻ります。 ここで、気分を一新。 こんな日は、愚直に視線の高いテイクオフの練習をしよう!

今日のテーマ
視線の高いテイクオフ

テイクオフする際に、ノーズの先を見てしまわないように、別の目標を定めます。 浜辺にいる若いお姉ちゃんです。 姉ちゃんテイクオフです。

姉ちゃんテイクオフを始めたとたんに、ボードの上に立てるようになってきました。 ひたすらこれをくりかえします。 まわりはほぼ無人です。 海水浴場側は、100m先にサーファーがいますが、北側は誰も見えません。

下がまわりを見渡した動画です。 誰もいません。 どうしても海の中から見る風景を撮影したくて、安い防水カメラを買いました。 ちょっと色味がよくないのでちょっと残念なのですが、値段から考えればこんなものでしょう。 

近くの風車がものすごい勢いで回っています。 南風がだいぶ強くなってきたようです。

安定してテイクオフできるようになったので、今度は左右行くべき方向を見ながらテイクオフすることにしました。 こんなこと、今までもやってきたつもりでしたが、波の斜面を横から見るこの風景は、初めて見るものです。 今までは見てるようで見てなかったのでしょうか? なんだか、この斜面にすっと乗り出せるように思えます。

行きたい方向を見ながらのテイクオフのあとに、それぞれの方向へのターンを練習しました。 グーフィー方向は、2日前の中里での動画でわかった、開けていない左肩を注意してターンします。 

ついつい横目でみてしまい、肩が閉じてしまっていたのですが、顔ごと向けるのを意識すると、うまくターンできます。 何度か繰り返しているうちに、波に戻ったときに(スープなんだけど)、波に当たった反動でボードを返せそうな気がしてきました。

これはおもしろそう・・・

波に当て込む練習っぽい感じです。 右にボードを振るのは得意なんで、なんだか簡単にできそうな気がします。 よし、これを重点的にトレーニングだ!

今日のテーマ その2
グーフィーのボトムターンから波に当て込む(風)

波が大分よくなってきて、横にも走れそうな感じになってきました。 朝、あれほどいやになったのが嘘のように波に乗れます。 乗り放題です。 茨城万歳です。 移住するならここかも? とさえ感じられてきました。

グーフィー方向は調子よくターンできてきたのですが、レギュラー方向がうまくいきません。 ひざを伸ばしながら蹴りだしてボードの向きを変えてしまい、そのあとが続きません。 スケボーでは、ひざを曲げて腰を入れたターンができるのになぜでしょう? これをなんとかしなければ、先へは進めません!

今日のテーマ その3
ひざを曲げて腰を入れたレギュラーボトムターン♪

さて、いろいろ増えてくる今日のテーマをこなしつつ、すでに12時。 海に入って3時間がたちました。 ここで休憩をいれるか、このままもう1時間ほど入るか、それとも遠いんでこれでおしまいにするという選択も考えられます。

休憩という選択肢は早々に除外されました。 歩いてゲットできるので、ほとんど疲れを感じていないんです。 強いて言えばのどが渇いてきました。 水がきれいなんで、飲んでもいいんじゃないかって錯覚してしまいます。 海で漂流した人は、のどの渇きに耐えられなくなり、海水を飲んで死んでしまうとか・・・

せっかくきたんで、あと1時間ぐらい茨城の海を満喫しましょう。 

サーフィンを始めて10か月。 初めて、ウィンドサーフィンといっしょになりました。 そもそもウィンドサーフィン自体を見るのが初めてみたいなものです。 今日は風が強く、ウィンドサーフィンにはエクセレントコンディションなんでしょう。 ものすごいスピードで走っています。 つうか結構近くを通るのでちょっと怖い(^_^;)

波崎海岸 近くを抜けていくウィンドサーフィン

だだっ広い砂浜では、4輪バギーが爆走しています。 海の上にはウィンドサーフィンだけでなく水上バイクもいます。 もうアウトドアレジャーなんでもこいやって感じです。

近くに、朝方練習していたカップルが戻ってきました。 

「どうだい? 俺のボトムターンを見ておくれ。 さっきまでとは大分違うだろ? 」

さっきまでは、「年寄りの冷や水でサーフィンを始めてしまったばかりのおっさん」でしたが、今は「さすがプレセボタブレット、おっさんでもいけるね♪」ぐらいにはなっています。

そうこうしているうちに4時間が過ぎました。 もう行き着くところまで行ってみようという感じになってきました。

今まで何人もの人がとなりにやってきては去っていきました。 みな、それほどうまくはなかったような・・・ それはそうです。 うまい人はもっと海水浴場よりにいます。

今は10代後半の少年がとなりにいます。 なんだか一緒に海に来てふたりで波乗りをしているような気持ちになってきました。

「いい波来たよ おじさんは次ぎのに乗るから行きな」
「はい」

心の中で会話します。

「おじさんはもう疲れたから、そろそろ帰るよ」
「ぼくは、もう少しやっていきます さようなら」

ようやく海から上がったときは、入ってから5時間40分たっていました。

※この記事は2013年8月にJUGEMブログで公開した記事です。

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